占領地のウクライナ住民にロシア旅券の受理促す、生き残り策で

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ウクライナ最高会議(議会)人権委員会に所属するドミトロ・ルビネッツ氏/Hennadii Minchenko/Ukrinform/Future Publishing/Getty Images

ウクライナ最高会議(議会)人権委員会に所属するドミトロ・ルビネッツ氏/Hennadii Minchenko/Ukrinform/Future Publishing/Getty Images

(CNN) ウクライナの人権オンブズマンは6日までに、ロシアの占領地に居住するウクライナ人に対し身の安全を図る対策の一環としてロシアの旅券受け入れを促す考えを示した。

ウクライナ最高会議(議会)人権委員会に所属するドミトロ・ルビネッツ氏が地元メディアとの会見で述べた。「生存するため自らが決断を下すよう助言する。これは最も重要な問題だ」と指摘した。

ロシアの旅券受け入れは物理的な圧力の下で強要されていることは理解しているとし、「旅券を保持して、生き延びて欲しい。そして我々が占領地を解放するのを待って欲しい」と訴えた。

占領地を奪還した場合、ロシアの旅券の保持者がこの旅券を公式に放棄し、正常な日常生活に戻れるようになるだろうとも述べた。

ルビネッツ氏によると、プーチン大統領は先にロシアの旅券を持っていない占領地の住民の移送を認める大統領令に署名。この措置は移送を狙っているより、占領地でのロシアの実効支配を強制的に合法化するための手段になっていると分析した。

同氏は、現実的な考えとしてロシアの旅券を拒否するウクライナ国民全員はただ逮捕されるだけであろうとし、民間人の人質を確保する別途の方途に過ぎないだろうと話した。

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