貨物列車が脱線、妨害工作を主張 ロシア併合のクリミア
(CNN) ロシアが併合を強行したウクライナ南部クリミア半島の親ロシア派当局は20日までに、半島内の主要な2都市をつなぐ鉄道路線で貨物列車の脱線が起き、運行の中断を強いられたと報告した。
クリミアの鉄道当局は「第三者の妨害工作」による脱線とSNS上で言明。シンフェロポリ、セバストポリ両都市間の列車運行が止まったと述べた。
脱線に伴う死傷者はいなかった。ウクライナ側は18日に発生したとするこの脱線についてコメントしていない。
ロシアが任命した同半島のアクセノフ「知事」は、穀物を積んだ貨物列車はシンフェロポリ市内で脱線したとSNSで説明した。
また、同氏は19日、ロシア軍部隊が半島北部に飛来したウクライナのドローン(無人機)4機を撃墜したとも明かした。死傷者や物的損害などはなかったとも話した。
ウクライナ軍はクリミア半島でここ数カ月間、ロシア海軍黒海艦隊へのかく乱や重要な補給線の寸断などを狙った攻撃を仕掛けている。セバストポリ港は黒海艦隊の主要拠点ともなっている。
ウクライナのゼレンスキー大統領らは、ロシアが2014年に一方的に併合したクリミア半島の奪還を目標の一つとしている。