ワニに頭をかみつかれた男性、あごをこじ開け生還 豪
(CNN) オーストラリア北端沖でシュノーケリング中にワニに襲われ、頭からかみつかれた男性が、素手でワニのあごをこじ開け、無事に生還した。
オーストラリア東海岸のゴールドコーストに住むマーカス・マガウワンさんは、北東部クイーンズランド州の海岸から約40キロの離島近くで妻や友人たちとシュノーケリングを楽しんでいた時、ワニに襲われた。
本人が30日に語ったところによると、頭から突然かみつかれた。最初はサメかと思ったが、手を伸ばしてみるとワニだと分かり、内側からあごをこじ開けて脱出した。ワニは再び襲ってきたが、手で押し返して撃退したという。
現地まで一行を乗せてきた船が救助に駆け付けた。マガウワンさんは地元の病院へ運ばれ、頭と両手に負った切り傷や刺し傷の手当てを受けた。
「たまたま私が襲われたが、一緒にいた子どもたちや女性たちでなくてよかった」と振り返り、突然のことで観察する時間はなかったものの、体長2~3メートルの若いワニだったようだと話した。
専門家によると、海に生息するワニは体長6メートル、体重1000キロまで成長することがある。オーストラリアでは温暖な北部を中心に分布し、生息数は約10万頭と推定される。