大型サイクロンで12人死亡、5人不明 ブラジル南部
(CNN) ブラジル南部が大型サイクロンに直撃され、当局によると豪雨や洪水のためにリオグランデドスル州で少なくとも12人が死亡、5人が行方不明になり、約3000人が住む家を失った。
リオグランデドスル州のエドゥアルド・レイチ知事によると、軍の消防隊はこの2日間で約2400回の救助活動を行い、現在も活動を継続している。
現在は行方不明者の発見と、洪水によって今も孤立しているかもしれない住民の救助に全力を挙げていると説明。被災した橋や道路は自由に通行できるよう、運輸交通当局が診断を行っているとした。
現地からの映像には、洪水の現場から男性と犬がヘリコプターで救助される様子が映っている。
連邦政府は人道支援や再建支援に尽力すると表明した。
急速に進む地球温暖化の影響で、世界各地の自然災害は激しさと頻度を増している。
世界の気温は産業革命前に比べて既に1.2度上昇し、今後5年の気温は観測史上最高を記録する見通し。
国連によると、強い勢力をもつハリケーンやサイクロンは地球温暖化の影響で増加した。
熱帯低気圧が停滞して上陸後も長期間大雨が続くことが増え、被害の増大につながっていると専門家は指摘している。