米国務長官の訪中、中ロの関係に影響なし ロシア大統領府報道官
(CNN) ロシアのペスコフ大統領報道官は、中国を訪問したブリンケン米国務長官が習近平(シーチンピン)国家主席と会談したことについて、ロシアと中国の関係にとって脅威とはならないと述べた。
ペスコフ氏は、中国政府と米政府の間に「予測可能な関係」を育むことの重要性を強調し、中国には他の国々に関与する主権があると述べた。
ペスコフ氏は、ロシアと中国の戦略的パートナーシップの水準の高さを指摘し、中国が他国と関係を築こうとも、そうした関係がロシアに敵対するものにはならないとの認識を示した。
ブリンケン氏はこのほど、米中間の外交関係の円滑化に向けて、中国を訪問していた。米国と中国との関係はここ数年、ウクライナでの戦争に対する習氏の姿勢も含め、地政学的な課題をめぐり、緊張が高まっている。
西側諸国は今年に入り、中国がロシアに対して殺傷兵器の供給を行うことを検討している可能性があるとして懸念を表明していた。中国政府はこうした見方を否定している。
ブリンケン氏は2日間にわたる訪中で高官らと会談した後、米中のいずれもが二国間関係を安定させる必要性を認識していると語った。