タリバンが美容院の閉鎖を命令 女性への締め付け強化
さらに、アフガンの女性たちは外出時に化粧もせず、頭を覆う「ヒジャブ」を着けているのに、どうして美容院を禁止しなければならないのかと問い掛けた。
国連の報告書は先月、アフガンの人権状況に関する国連特別報告者リチャード・ベネット氏らが同国を1週間訪れた後でまとめられた。
報告書によると、女性たちは大半の業界で外に出て働くことを禁止され、公共の入浴施設や公園、スポーツジムなどに行くこともできない。正当な理由のある時に体を黒い布で覆い、男性の同伴者がつく場合のみ、外出を許される。
女性のうつ病や自殺も多く、特に10代の年齢層で目立つ。調査対象者の8%近くが、自殺未遂をした少女または成人女性を知っていると答えた。
経済的な苦労などの影響で家庭内暴力が増え、少女が結婚を強制される例も増えていることが分かった。
国連アフガニスタン支援団(UNAMA)のマルクス・ポツェル代表代行は4日に公開されたインタビューでタリバン暫定政権に対し、国際社会からの支援を望むなら女性の自由を拡大する必要があると強調。女子の大学教育、国内外のNGOや国連機関での勤務、社会参加を認めれば、アフガンは再び国際社会に受け入れられるだろうと述べた。