韓国で豪雨による土砂崩れや洪水、死者26人
香港(CNN) 韓国で豪雨による土砂崩れや洪水が相次ぎ、26人が死亡、数千人が自宅からの避難を強いられた。
行政安全部の発表によると、行方不明者は10人、負傷者は9人に上っている。
死者のうち16人は南東部の慶尚北道で報告された。土砂崩れによる犠牲者が大半を占めている。
洪水で道路や民家、農地にも被害が出た。
韓国の聯合ニュースは、中部の忠清南道にある論山市で14日、土砂崩れで建物が崩壊し、2人が死亡したと報じた。
各地で避難所に収容された人は、16日早朝の時点で5566人余りに上った。4道の計8300世帯で停電が起きている。
韓悳洙(ハンドクス)首相は関係機関に、土砂災害の危険がある地区の住民を避難させ、救助活動に取り掛かるよう指示した。
首都ソウルでは昨年、観測史上最大級の豪雨で民家や地下鉄駅が浸水し、道路が冠水するなどして、少なくとも9人が死亡した。
専門家らによれば、気候変動で異常気象が増加し、東アジア各地で豪雨の頻度や強度が増している。
韓国の数日前には日本でも、九州北部の豪雨で少なくとも7人が死亡。今月初めには中国南西部で豪雨による洪水が起き、重慶市で少なくとも15人が死亡した。