英、ロシア教育相らに制裁 ウクライナの子ども連れ去り巡り
(CNN) 英国は、ウクライナの子どもが強制的に連れ去られたことをめぐり、新たにロシア人14人に制裁を科した。英外務省が明らかにした。新たに制裁の対象となった人物には、ロシアのクラフツォフ教育相らが含まれる。
英政府の声明によれば、これらの当局者らは、ロシアが1万9000人以上のウクライナの子どもたちをウクライナからロシアやロシアの支配地域に強制送還する際に「狡猾(こうかつ)な役割」を果たした。声明によれば、ロシア国営テレビ「RT」の元司会者で、ウクライナの子どもたちについて、「おぼれ死ねばよかった」などと発言したアントン・クラソフスキー氏に対しても新たに制裁が科されるという。
英国のクレバリー外相は17日、子どもたちを強制送還するプログラムや悪意に満ちたプロパガンダの中にロシアのプーチン大統領の本当の狙いが見えると指摘。プーチン氏の狙いは、ウクライナを地図から消し去ることだとの見方を示した。
クレバリー氏は今回の制裁について、ウクライナが破壊され、国民的なアイデンティティーが解体され、ウクライナの未来が消え去ることを望む人々を含んだ、プーチン政権を支える人々の責任を問うものだと述べた。