台湾、桃園空港で初の軍事演習 中国の攻撃を想定
台湾・桃園(CNN) 台湾で26日、中国の攻撃を想定した軍事演習に、民間の桃園国際空港が初めて使われた。
空港の上空をヘリコプターが飛び、滑走路に兵士らが展開する場面からは、台湾が中国の脅威増大を受け、多様なシナリオに備えようとする姿勢がうかがえた。
空港では赤いヘルメットを着けた兵士らが敵軍を演じ、空港警察が迎え撃つ訓練や、ヘリからの狙撃、消防要員による消火活動などの訓練が、約30分にわたって実施された。
この間、航空機の発着は一時的に停止されたが、空港がスケジュールを調整し、乗客らに大きな影響は出なかったという。
兵士らは最後に、残った敵軍役を一掃し、台湾の旗を掲げた。
演習は1984年から毎年、予備役も参加して行われてきた。
26日にフィリピン北部に上陸した台風の影響で、東部の台東空港などで予定されていた一部の訓練は中止された。