欧米の熱波、気候変動なければ「ほぼあり得なかった」 国際研究グループ
(CNN) 欧米やアジアで今月観測されている極端な熱波は、人為的な気候変動の影響で発生の確率が大幅に上がっていたとする研究結果が新たに発表された。
国際研究グループ「ワールド・ウェザー・アトリビューション(WWA)」が今月、北半球を襲った危険な熱波を分析し、25日に結果を報告した。
それによると、米国や南欧の酷暑は気候変動の影響がなかければ「ほぼあり得なかった」とみられ、中国が熱波にさらされる確率は気候変動で少なくとも50倍に跳ね上がっていたと推定される。
今月の熱波は、欧米とアジアの各地に農作物や家畜への被害や山火事、水不足をもたらし、死者も出している。
米カリフォルニア州のデスバレーでは気温が53.3度まで上昇し、アリゾナ州フェニックスは25日間連続で43.3度を超えて記録を更新した。