ロシア軍の兵站拠点に大規模ロケット攻撃 ウクライナ南部
(CNN) ロシアが任命したウクライナ南部ザポリージャ州当局幹部のウラジーミル・ロゴフ氏は27日、ロシアが占領している同州トクマクにある重要な兵站(へいたん)の拠点が激しいロケット攻撃を受けたと明らかにした。
ロゴフ氏によると、ウクライナ軍が多連装ロケット砲を使った「大規模な」攻撃を行った。
ロケット弾3発が爆発し、4発目が近くの鉄道駅に落ちたが爆発しなかった、とロゴフ氏はSNS「テレグラム」で明らかにした。1人が負傷したという。
ザポリージャ市の南に位置するトクマクにはロシア軍の兵站拠点が置かれており、ロシアが併合したクリミア半島とは鉄道でつながっている。ウクライナ軍の前線からは約20〜25キロ離れている。
トクマクは定期的に多連装ロケット砲などロケット弾やミサイルによるウクライナ軍の攻撃を受けているが、現在のところ大半の大砲システムの射程に入っていない。
ロシアと米国の当局者によると、ウクライナ軍は予備部隊を南部戦線に投入するなど、南部で反攻を強めているようだ。ロゴフ氏は今週、ウクライナ軍がザポリージャ州内のロシア軍の第一防衛ラインの3カ所で「突破口を開いた」と認めていた。