ロシア軍、ウクライナ東部前線全体で攻撃 ゼレンスキー氏
(CNN) ウクライナのゼレンスキー大統領は3日、戦況について「ロシア軍は全力でウクライナ軍を阻止しようとしている。攻撃は非常に激しい」と述べ、ロシア軍がウクライナ東部の前線全体で攻撃していることを明らかにした。
ゼレンスキー氏によると、なかでも戦闘が激しい前線地域はクピャンスク、リマン、バフムート、マリンカ、アウジーイウカ。これらの都市は東部前線に沿って南北に点在している。南部前線でも激しい戦闘が繰り広げられているという。
だが優勢なのはウクライナ軍だとゼレンスキー氏は主張した。
ウクライナ軍のマキシム・ゾリン司令官は同日、「バフムート近くで極めて厳しい戦闘が毎日展開されている」と報告。ロシア軍はウクライナ軍の前進を阻止しようと、ベテランの部隊をバフムートに送り込んでいるという。
ゾリン氏は、ロシア軍は「攻勢をかけるのに使える」として戦闘で廃れたバフムートをいまだに重視しているとの見解を示した。
ゼレンスキー氏はまた、ロシアが昨年2月の侵攻以来、計1961機のイラン製ドローン(無人機)を攻撃に使用したと明らかにした上で、「かなりの数が撃墜された」と述べた。
米国の情報機関の当局者は7月下旬、ロシアがイランの協力を得て国内にドローン製造施設を建設していると警告。施設が完成すれば戦争に多大な影響を及ぼす可能性があると指摘した。