ミャンマーのヒスイ鉱山で土砂崩れ、死者32人

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土砂崩れ後のヒスイ鉱山で活動する救助隊員/Reuters

土砂崩れ後のヒスイ鉱山で活動する救助隊員/Reuters

(CNN) ミャンマー北部のヒスイ鉱山で土砂崩れがあり、少なくとも32人が死亡した。地元消防当局者が16日、CNNに語った。

同当局者によると、土砂崩れは13日、カチン州の山間部にある町パカンで発生した。

収容された遺体はすべて男性。1人をのぞいて全員の遺体が、すでに親族に引き渡された。

国営紙の報道によると、近くで砂山が崩れて湖に水が流れ込み、鉱山の作業員らが閉じ込められた。

ミャンマーは世界のヒスイ産出量の約70%を占め、特にパカンには世界有数の大規模な鉱山が集中している。中国からの需要が大半を占める。

世界の天然資源を監視する国際NPOのグローバル・ウィットネスによると、ミャンマーのヒスイをめぐっては紛争や汚職、搾取、環境破壊が横行している。

同国のヒスイ産業は2014年の時点で推定310億ドル(約4.5兆円)の規模と、国内総生産(GDP)の半分近くに相当する。ただし当局の規制がほとんどなく不透明な業界であることから、正確な額は明らかでない。

鉱山の作業員はほかの地域から移り住んだ貧しい人々が多く、絶えず土砂崩れのリスクにさらされている。22年には同じくパカンで豪雨による土砂崩れが起き、160人以上が死亡。21年にも同じ地区で同様の死亡事故があった。

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