北朝鮮、偵察衛星の打ち上げに再び失敗 朝鮮中央通信

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北朝鮮の偵察衛星発射の報道が放送されるニュース番組をみる人=24日、韓国・ソウル/Lee Jin-man/AP

北朝鮮の偵察衛星発射の報道が放送されるニュース番組をみる人=24日、韓国・ソウル/Lee Jin-man/AP

(CNN) 北朝鮮が24日未明に2度目の打ち上げを試みた偵察衛星は、ロケットの3段目の不具合が原因で失敗に終わった。朝鮮中央通信が伝えた。

北朝鮮は5月にも偵察衛星の打ち上げに失敗していた。この時は新型衛星運搬ロケット「千里馬1型」が、打ち上げ後間もなく海上に墜落した。

朝鮮中央通信によると、北朝鮮は10月に再度の打ち上げを試みる。24日の打ち上げについては「3段目の飛行中、非常爆発システムの不具合のために失敗した」と伝えている。

小野田紀美防衛政務官によると、ロケットは複数に分離して、24日未明、それぞれ黄海と東シナ海、太平洋上に落下した。

残骸を回収した韓国軍は、北朝鮮の衛星の設計について、あまりにも原始的で、たとえ打ち上げに成功したとしても、機能を果たすことはできないとの見方を示した。

打ち上げを受けて沖縄県では一時的な避難の呼びかけが行われたが、その後解除された。

日本によると、北朝鮮からは22日の電子メールで、24日から31日の間に日本の排他的経済水域(EEZ)外の黄海と東シナ海の方角へ衛星を打ち上げるとの通告があった。

これを受けて海上保安庁は、この海域を航行する船舶などに警戒を呼びかけていた。

日本と韓国はいずれも打ち上げを非難。松野博一官房長官は24日の記者会見で、北朝鮮に対して「厳重に抗議」し、「最も強い言葉で非難」したと述べた。これまでのところ、船舶や航空機に被害が出たとの報告は入っていないとしている。

韓国の国家安全保障会議も打ち上げを非難、「重大な国連安保理決議違反」を指摘した。

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