ウクライナ武器市場に「強力なプレーヤー」参入の見込み、国防相が歓迎
(CNN) ウクライナのレズニコウ国防相は28日の記者会見で、複数の「強力なプレーヤー」が同国の武器市場に参入する見込みだと明らかにした。国営のニュースメディアが伝えた。
「今月末か9月の初めに、良いニュースがあるだろう。複数の強力なプレーヤーがウクライナの武器市場に参入することについてだ。いくつかの契約が結ばれるはずだ」と、レズニコウ氏は述べた。
同氏によれば、ウクライナは9月下旬または10月上旬前後の日程で防衛産業のフォーラム開催を計画している。武器市場の強力なプレーヤーがおよそ50社参加する見通しだという。
同氏はまた、ウクライナが国産兵器の生産を大幅に増やしているとも説明。155ミリ砲弾などの兵器は既にテストを済ませているとした。
その上で「契約は締結され、最初の発注も既に実施済みだ。我々はそれら(砲弾)を直ちに軍へ送るつもりでいる。生産の拡大も計画している」と付け加えた。
一方で125ミリ砲弾は依然テスト中の段階にあるほか、122ミリ砲弾の生産には困難が生じていることも明らかにした。
ウクライナは複数のミサイル及びミサイル迎撃プログラムを進めており、より適正な資金の使途について議論中だ。
「これらのプログラムを2024年から25年にかけて実行に移すには、多くの資金が必要になる。だから我々は議論を重ねている。今資金を投じて外国のメーカーから砲弾を購入するのか、それとも(国内に)投資して1年ほどの間にミサイルを入手するのか」(レズニコウ氏)
ゼレンスキー大統領も28日夜の演説でレズニコウ氏のコメントに同調し、砲弾やドローン(無人機)、装甲車両などについてウクライナ国内での生産能力を最大化していると述べた。
その上で「ウクライナにはそれができる。資金はある。我が国の防衛産業はより良い成果をもたらすだろう」と主張した。