エネルホダルのロシア機動隊基地で爆発、レジスタンスの作戦で ウクライナ情報機関
(CNN) ウクライナ国防省情報総局によると、ザポリージャ原子力発電所に近い占領下の都市エネルホダルにあるロシア側の基地で28日午前、レジスタンスの作戦による爆発が発生した。
情報総局がSNSテレグラムで明らかにしたところによると、爆発はロシアの特別機動隊「OMON」の本部で起きた。
情報総局が調整した現地のレジスタンス運動の作戦により、ロシア国家親衛隊の部隊「アフマト―1」の仮設兵舎が損傷したという。アフマト―1はチェチェン人で構成する部隊。情報総局によると、チェチェン人戦闘員はエネルホダルの占領後、ウクライナの銀行支店を接収し改造していた。
爆発の結果、「占領者の人員に負傷者が出たほか、中庭に止めてあった車が損傷した。建物で火災が発生し、消防隊や救急車が現場に到着した」という。死傷者の数については確認中だとしている。
情報総局はまた、ドローン(無人機)が建物の正面口に向かって飛行する様子をとらえた爆発時の映像も投稿した。CNNはこの映像がエネルホダルで撮影されたことを確認した。情報総局によると、民間人の死傷者はいない。
ロシアが任命したザポリージャ州当局者は、エネルホダルにある軍民両用の行政庁舎が28日にドローン攻撃を受けたことを認めたものの、爆発で人員に死傷者が出たとするウクライナ側の主張については反論した。
情報総局はこれ以前にも、エネルホダルで今月複数の破壊工作を実施したと主張していた。18日に占領警察の幹部会議で爆発が起き、先週にはロシア連邦保安局(FSB)の現地拠点でも爆発が発生したという。