帝王切開で直径17センチの器具を体内に置き忘れ、1年半後に発見 NZ

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ニュージーランドの病院で、帝王切開で出産した女性の体内に器具が置き忘れられ、1年半後に発見されていたことが分かった/Hannah Peters/Getty Images/FILE

ニュージーランドの病院で、帝王切開で出産した女性の体内に器具が置き忘れられ、1年半後に発見されていたことが分かった/Hannah Peters/Getty Images/FILE

(CNN) ニュージーランド北部オークランドの病院で、帝王切開で出産した女性の体内に大きな円盤状の器具が置き忘れられ、1年半後に発見されていたことが分かった。

同国で医療事故を扱う公的機関「保健医療および障害コミッショナー」(HDC)が、4日に出した報告書で明らかにした。

体内に取り残されていたのは、手術中に切開した皮膚の縁にかぶせる「ウーンドリトラクター」(AWR)と呼ばれる器具。直径17センチにもなる二つの輪の間に半透明のフィルムが張られ、広げると円柱形になる。

報告書によると、女性は2020年に手術を受けた後、慢性的な痛みが数カ月続き、X線などの診察を何度か受けたが原因は分からなかった。21年に痛みがひどくなって救急外来に駆け込み、腹部のCTスキャンで器具が見つかって、ただちに摘出手術を受けた。

帝王切開の手術で、使用した器具を確認するチェックリストの中にAWRは記載されていなかったという。看護師の話によると、AWRの上半分は手術中、切開部分の外に出ていることから、置き忘れの心配はないとみられていた可能性がある。

HDCの責任者は病院側に対し、女性に書面で謝罪するとともに、チェックリストにAWRを加えるよう勧告。手術部門の責任者が謝罪声明を出した。

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