ウクライナ兵捕虜の約9割が拷問経験、ウクライナ検事総長

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ロシア人が民間人の勾留や拷問に使用したと考えられている拘置所の独房=2022年11月、ウクライナ・ヘルソン州/Chris McGrath/Getty Images

ロシア人が民間人の勾留や拷問に使用したと考えられている拘置所の独房=2022年11月、ウクライナ・ヘルソン州/Chris McGrath/Getty Images

(CNN) ウクライナのコスチン検事総長は10日までに、ロシア軍の捕虜となったウクライナ軍兵士の約9割が拷問、レイプ、性的暴行の脅しや他の非人道的な処遇の被害を受けていたとする最新の推計を明らかにした。

拷問などに関する国連特別報告者との会談で述べた。ロシア軍の占領から解放した全ての地域でこうした被害の証拠を見つけたと主張した。

「南部ヘルソン州だけで11の拷問用の部屋を発見した」と指摘。北東部ハルキウ州では約100件の拷問事件への捜査に踏み切ったとし、700人以上の被害者も特定したという。

検事総長は、様々な形態の拷問に関与した156人の容疑者を割り出したとし、このうちの114人を訴追したと述べた。容疑者にはロシア軍兵士や占領地域の統治当局の幹部らが含まれた。35人が戦争犯罪としての拷問と虐待の罪で有罪判決を受けたとした。

ロシアはウクライナで拷問や人権侵害の行為を働いているとする非難を再三否定している。ただ、国際人権組織やメディアはこれらの行為が起きたことを裏づける数多くの証拠を突きつけてもいる。

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