ウクライナ軍、クリミア沖の石油掘削施設を奪還 国防省情報総局
(CNN) ウクライナ国防省情報総局は11日、ウクライナ軍が南部クリミア半島の北西沖にある石油・ガス掘削施設を奪還したと明らかにした。
この掘削施設は「ボイコ・タワー」と呼ばれ、2014年のクリミア半島併合直後からロシアの支配下にある。
ウクライナ国防情報総局によると、ロシアはタワーをヘリの着地場やレーダーの配備場所に使用していたという。
国防情報総局は今回、同局の部隊がボイコ・タワーの掌握作戦を実施したと説明。ヘリ用のUAM(無誘導航空機ミサイル)や、黒海上の船の動きを追跡できるレーダーを奪取したことを明らかにした。
作戦中には、ボートに乗ったウクライナの特殊部隊とロシアのSu30戦闘機の間で戦闘が起きる場面もあった。戦闘の結果、ロシア軍機は攻撃を受けて撤退を余儀なくされたという。
英国防省は先月ボイコ・タワーの支配を巡る衝突に言及した際、タワーについて「部隊の展開拠点やヘリパッド、長距離ミサイルシステムの設置場所」として機能しうると述べていた。