ウクライナの人々、戦争の長期化に備える
(CNN) ウクライナの首都キーウの住民は、ロシアとの戦争はもうしばらく続く可能性があるとのゼレンスキー大統領の警告に反応している。
ゼレンスキー氏は10日に公開された英経済誌エコノミストとのインタビューで、自身や自身のチームが長い戦争に備えなければならないとの認識を示した。
産休中のイリーナ・シュプンドラさんは子どもと1年半の間、海外で過ごしたと語った。シュプンドラさんは「ウクライナの人々は精神的に強く、長い戦争に備える準備ができている。なぜなら、なんらかの形で戦争を止めることはできず、死亡した人々や現在我々のために戦っている人々を忘れることはできないから」と力を込めた。
シュプンドラさんは、もし現状のまま放置すれば、ロシア軍に準備を整えて再び侵攻するための時間を与えるだけになり、さらに残虐な行為が行われると指摘。「小さな子どもを持つ母親としては、もちろん可能な限り早く戦争が終わってほしいし、最高の人々を死なせたくない。しかし、現実は異なる」と語った。
元大学講師で年金生活を送っているユリ・テプレンコさんはCNNの取材に対し、「戦争があした終わることはない。それは確かだ。来年も終わらないかもしれない。それは非常に悪いことではあるが、停戦はさらにひどい」と述べた。
テプレンコさんは、ロシアのプーチン大統領に言及し、「あの悪党を倒さなければ我々の命はない。ここに他の選択肢はない。客観的に言えば、戦争がウクライナの勝利で終わると信じたいが、何が起こるかわからない」と語った。
コールサインが「レッド」の兵士も、ゼレンスキー氏に同意する。「攻勢は続いているものの、ペースは遅い。我々の領土は毎日徐々に解放されている。全ての前線で同時に攻撃を行うというようなことは不可能だ。なぜなら、それはさらに大きな損失につながるからだ」と述べた。