「台湾統一」へのモデル地区、福建省に開設へ 中国

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台湾国防部が公開した台湾の海域近くを航行する中国海軍の艦艇の写真/AP

台湾国防部が公開した台湾の海域近くを航行する中国海軍の艦艇の写真/AP

香港(CNN) 中国政府は12日、台湾との「融合発展」に向けたモデル地区を、対岸の福建省に開設する具体的な計画を明らかにした。

中国共産党中央委員会と国務院(内閣に相当)が共同で、台湾発展への青写真とされる文書を発表した。

台湾統一への動きを進める狙いがあるとみられる。これに先立ち、台湾近海では今週、中国の空母と軍艦20隻あまりの航行が確認されていた。

福建省をモデル地区とする案は2021年の公式文書に記載されていたが、当時は詳細が公表されていなかった。

新たな文書には、福建省で台湾企業のビジネス環境を改善し、産業と資本の協力関係を強化し、台湾企業に中国の証券取引所への上場を促す方針などが明記されている。

また同省では実験的な試みとして、台湾企業によるラジオ、テレビ制作会社への投資、開設が初めて認められる。

さらに、台湾から同省へ移り住む労働者や家族への社会福祉制度を整備し、不動産の購入や公立学校への入学を支援する。

台湾では福建省からの移住者の子孫が住民の多くを占め、同省との文化的なつながりが深い。

特に福建省との距離が近い台湾の離島、金門と馬祖については、それぞれ同省側の都市アモイ、福州とのインフラ協力や橋の建設を通し、融合を加速させる計画が示されている。

一方、台湾の与党、民主進歩党の政治家は13日、融合計画を「ばかげている」と一蹴(いっしゅう)し、中国が考えるべきなのは自国の不良債権問題だと主張した。

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