クリミア半島でロシア軍の防空システム破壊 ウクライナ保安局
(CNN) ウクライナは14日、ロシアが占領している南部クリミア半島で攻撃を仕掛け、エフパトリア近くのロシア軍の防空システムを破壊した。ウクライナ保安局(SBU)の情報筋が明らかにした。
情報筋によると、ウクライナ保安局の軍事防諜(ぼうちょう)部門とウクライナ海軍が合同でエフパトリア近くで特殊な特別作戦を実行。巡航ミサイル「ネプチューン」とドローン(無人機)を使ってロシア軍の防空システム「トライアンフ」を破壊したという。
情報筋は「まずUAV(無人航空機)が防空システムのレーダーとアンテナを攻撃した。無線測位局が無力化された後、海軍がネプチューン2発をS300/400トライアンフ防空システムに撃ち込んだ」と説明した。
クリミアでは他の作戦も展開されているという。
ウクライナはここ数週間、クリミア半島でロシア海軍の艦船や基地を複数回攻撃している。
ロシア国防省は、ウクライナのドローン11機が14日未明にクリミア上空で防空システムにより撃墜されたと発表。クリミア当局によると、クリミア半島とロシア本土を結ぶケルチ橋も同日早くに通行止めとなった。
ウクライナは13日早朝にもクリミアのセバストポリにある艦船修理工場を攻撃し、軍艦2隻を損傷させた。