元ワグネル戦闘員、バフムート戦線に復帰 国防省傘下で個人として参戦

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装甲兵員輸送車に乗り込み、バフムートへ向かう道を移動するウクライナ軍の兵士/Genya Savilov/AFP/Getty Images

装甲兵員輸送車に乗り込み、バフムートへ向かう道を移動するウクライナ軍の兵士/Genya Savilov/AFP/Getty Images

(CNN) 以前ウクライナでロシア民間軍事会社ワグネルのために戦っていた戦闘員が、ウクライナ東部の戦場に戻っていることが分かった。ウクライナ軍が明らかにした。

ワグネルの傭兵(ようへい)は昨年5月、ウライナ東部バフムートから撤退。一帯の支配をロシア軍に明け渡した。

6月に起きたワグネルの反乱が失敗に終わった後、安全保障の専門家の間では、クレムリン(ロシア大統領府)がロシア軍へのワグネルのさらなる吸収を図るとの予想が出ていた。

ウクライナ軍東部部隊の報道責任者、セルヒイ・チェレバティ氏は27日、ウクライナに舞い戻ったワグネルの元戦闘員はロシア国防省やその関連組織のために働いており、部隊ではなく個人として参戦しているとの見方を示した。

チェレバティ氏がCNNに語ったところによると、「現時点で、東部前線の我々の方面では様々な地域に数百人の元ワグネル戦闘員がいる」という。

ただ、チェレバティ氏は元ワグネル戦闘員の復帰を重大視しない考えを示し、ウクライナで戦うロシア軍は「人員不足のため誰でも構わない状況だ」と指摘した。

バフムート近郊での攻勢に参加するウクライナ兵もCNNの取材に、元ワグネルの兵士が一帯に戻ってきたと語った。

「グルーブ」のコールサインを持つドローン(無人機)操縦士は27日、東部の戦場でCNN記者に「ワグネルはここにもいる」と証言。「彼らは素早く指揮官を変え、戻ってきた」としている。

ウクライナの南部攻勢を指揮する将官も先週、ワグネルの戦闘員が前線のあちこちに出現していると述べていた。

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