台湾、自主建造の潜水艦を公開 中国の脅威高まる中
台湾・高雄(CNN) 台湾は28日、初の自主建造した潜水艦を公開した。台湾が中国からの脅威の高まりに直面する中、台湾の蔡英文(ツァイインウェン)総統は今回の潜水艦の自主建造について、軍事的な抑止力の強化のための重要な節目として歓迎した。
蔡氏は、高雄の造船所で行われた進水式に出席した。今回お披露目されたのは電気式ディーゼル潜水艦で、「海鯤」と名付けられた。
蔡氏は「潜水艦は、我が国を防衛するという具体的な取り組みを実現する重要なものだ。この潜水艦はまた非対称戦を展開するうえで、海軍にとって重要な装備だ」と述べた。
蔡氏は「かつては、多くの人々が国産潜水艦の建造は不可能だと考えていた。しかし、我々はそれをやり遂げた」と言い添えた。
蔡総統が進水式で演説する様子/Eric Cheung/CNN
台湾の国防部は、潜水艦によって、中国による侵攻がより困難になることを期待している。
記者団は造船所の見学が許されたが、安全保障上の理由から近距離での撮影は認められなかった。進水式では潜水艦の大きさや能力については明らかにされなかった。