ガザからのロケット弾攻撃で40人死亡、779人負傷 イスラエル首相「戦争状態」
(CNN) パレスチナの武装集団ハマスが7日早朝にガザ地区からイスラエルへ向けて実施した突然の攻撃で、これまでのところ少なくとも40人が死亡、779人が負傷した。イスラエル保健省が明らかにした。ネタニヤフ首相は「戦争状態にある」との認識を示した。
イスラエル軍によれば攻撃開始以降、ハマスから約2200発のロケット弾が撃ち込まれた。これより前、ハマスの軍事司令官は録音メッセージで、「アルアクサの嵐」作戦を発表。「ロケット弾5000発で敵の陣地や空港、軍の陣地を狙った」と述べていた。
ガザの北方に位置するアシュケロンやテルアビブなど、イスラエルの各都市では攻撃による被害の様子を捉えた写真が撮影されている。
ネタニヤフ首相は同日開いた安全保障関連の閣僚会議の冒頭、自国の対応によりハマスが「大きな代償を払う」ことを期待すると述べた。まずはイスラエル領内に入ったとされる敵の部隊を排除し、攻撃を受けた街の安全を保つことが第一の目標だとした。
その上で「我々は戦争状態にある。戦時には常に冷静でいなくてはならない」と強調。イスラエルの全国民が団結し、戦争に勝利することを求めるとした。
イスラエル国防軍(IDF)は、ガザにいるハマスへの空爆を行ったとする動画を公開した。動画には空爆による大規模な爆発や立ち上る黒煙が映っている。標的は電力インフラとみられる。走って逃げる人の姿も複数確認できる。