ガザの死者、1537人に 国連職員12人犠牲
(CNN) パレスチナ保健省は12日、イスラエル軍によるパレスチナ自治区ガザ地区への攻撃でこれまでに少なくとも1537人が死亡したと発表した。
死者には子ども500人、女性267人が含まれ、このほか6612人が負傷しているという。
一方、国連のデュジャリック報道官は同日、ガザを実効支配するイスラム組織ハマスによる攻撃があった7日以降、ガザで攻撃の犠牲になった国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)の職員が12人に増えたと明らかにした。全員パレスチナ人という。
デュジャリック氏によると、イスラエル軍による空爆を受けてガザでは避難者が増え続けており、現在33万8000人が家を追われている。避難者の3分の2がUNRWAが運営する学校92校に身を寄せている。
国連人道問題調整事務所(OCHA)の発表によると、ガザ地区では住宅2500戸超が破壊されたか、ひどく損壊し、居住できない状態となっている。このほか、2万3000戸が中軽度のダメージを受けているという。
デュジャリック氏は「UNRWAが運営する18校を含め、少なくとも88の教育施設が被害を受けた。うちUNRWAの2校とパレスチナの70校は家を追われた人々のための緊急避難場所として使われていた。つまり60万を超える子どもたちが6日連続で安全な場所で教育を受けられていないことになる」と指摘した。
同氏はまた「インフラの損壊に加えて、ポンプや海水淡水化設備を動かすのに必要な電力が不足し、水の供給も制限されているため、ガザ全域で水危機が迫っている」と警告した。