家失ったガザ住民は140万人、避難所に54万人以上 国連
(CNN) 国連人道問題調整事務所(OCHA)は21日、パレスチナ自治区ガザ地区を実効支配するイスラム組織「ハマス」とイスラエル軍との軍事衝突を受け、居住先を失ったガザ住民はこれまで約140万人とし、このうちの54万4000人以上が劣悪な生活環境にある避難施設に逃れていると報告した。
これら避難民は、国連が指定する147の退避施設に駆け込んでおり、生活環境の過酷さは募る一方だと訴えた。
ガザ地区の総人口は約200万人で、避難民は6割以上を占めていることとなる。
OCHAは停電の発生と地区内への燃料油の輸送禁止は、医療態勢と清潔な水確保に致命的な悪影響を及ぼしていると主張。水質が疑われる水源の利用が増えており、感染症の流行につながる恐れがあると訴えた。
国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)も20日の声明で、ガザ住民の日常生活上の窮境が深刻化していることを報告。同時に過去12日間内に同機関の職員16人が命を落としたことも明らかにした。