中国外相、今週訪米へ 来月の首脳会談に先立ち
(CNN) 中国の王毅(ワンイー)外相が今週、米首都ワシントンを訪問する計画が明らかになった。複数の米政権高官が23日に語った。米中間では来月、首脳会談が予定されている。
高官らによると、王氏は26~28日に訪米し、ブリンケン国務長官、サリバン大統領補佐官(国家安全保障担当)らと会談する。
バイデン大統領と面会するかどうかは明らかでない。ただ、ブリンケン氏が6月に訪中して習近平(シーチンピン)国家主席と会談したことから、米当局者の1人は王氏の訪米をその返礼と位置づけている。
米中間の緊張が高まるなか、バイデン政権は中国との対話推進に努めてきた。同当局者は王氏の訪米について、「あらゆる問題で中国との対話チャンネルを維持する努力の一環」だと述べた。また、米中両軍間の対話再開が引き続き優先課題になるとも指摘した。
米当局者らは王氏と南・東シナ海、台湾、中東、ウクライナの各情勢や北朝鮮の挑発行為などへの対応を協議する構えだ。
米国務省高官によると、ブリンケン氏は14日に王氏と電話で会談し、中国が中東諸国との関係を活用してイスラエルとイスラム組織ハマスの衝突拡大を阻止するよう呼び掛けた。