中国当局の日本人男性逮捕、外国企業に一段の動揺走る可能性

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北京市内に掲げられた中国国旗と設置された監視カメラ/Carlos Garcia Rawlins/Reuters/File

北京市内に掲げられた中国国旗と設置された監視カメラ/Carlos Garcia Rawlins/Reuters/File

東京(CNN) 中国当局が、3月に拘束していた日本人男性を正式に逮捕した。外務省と北京の日本大使館の当局者らが21日までに明らかにした。

逮捕されたのは東京に拠点を置くアステラス製薬の50代の社員と報じられている。これを受け、中国国内で事業展開する外国企業は一段の混乱に陥る可能性もある。

松野博一官房長官は、当該の日本人男性の逮捕を確認。中国側に早期の釈放を強く求めているとした。19日の記者会見で述べた。男性が逮捕されたのは今月中旬だという。

NHKによると男性は3月、中国の治安機関に北京で拘束された。容疑は同国の刑法と反スパイ法に対する違反。男性は中国に合わせて20年ほど住んでいたという。

CNNはこれらの情報を独自に確認できなかった。

外務省は男性の氏名や勤務先の企業、容疑の内容、拘束された場所の詳細について情報を公表していない。CNNはより多くの情報を求めたが、同省から返答はない。

アステラスの広報担当者は20日、CNNの取材に答え、現在は外務省から一段の情報を求めているところであり、声明は発表できないと述べた。

7月、中国は既に広範囲に及んでいた反スパイ法の領域を拡大。専門家らは外国の企業やジャーナリスト、学者らにとって法律上のリスク並びに不透明性が一段と高まる恐れがあると警告していた。

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