ガザで国連職員の死亡増え53人に、現地職員と連絡途絶も多発
一方、イスラエル軍は世界の報道機関に対し、ガザに残って取材し続ける記者の安全確保は保証できないとの判断を伝えた。ロイター通信が27日報じた。同通信とAFP通信は最近、イスラエル軍当局にガザで活動する自社の記者を空爆の標的にしないよう要請していた。
国際的な民間団体「ジャーナリスト保護委員会」(CPJ)によると、過去3週間続くイスラエルとハマスの軍事衝突は、戦争特派員らの記者にとって過去数十年間で最悪の命がけの取材現場になっていると指摘。
ハマスが今月7日にイスラエルへ最初に大規模奇襲を仕掛けて以来、命を落とした記者は少なくとも29人とした。CPIは紛争取材で亡くなった記者の集計を1992年から始めた。29人のうち、少なくとも24人がパレスチナ人、4人がイスラエル人に残る1人がレバノン人だった。
パレスチナ自治区ヨルダン川西岸のラマラにある自治政府の保健省は27日、イスラエル軍によるガザへの攻撃で死亡した住民らは7日以降で7300人以上と発表。ハマスが実効支配するガザ地区の関係筋を引用した数字とした。
イスラエル軍などによると、同国内での死者数は1400人以上となっている。