イスラエルでガザ住民のシナイ移送促す文書発覚、首相は軽視の姿勢
(CNN) イスラエル諜報(ちょうほう)省がパレスチナ自治区ガザ地区の住民数百万人規模のエジプト・シナイ半島への移送を提案した文書をまとめ、その後にこの文書が外部へ流出していたことが4日までにわかった。
ただ、ネタニヤフ同国首相は、文書の性格などを重く受け止めておらず、軽視する考えを示した。
イスラエル首相府は声明で、文書は予備的な調査の色合いが強く、「政治や安全保障レベルでよく準備される多数の文書のようなもの」と説明。
「次の日」に備えた事後策はイスラエル政府の公式回路では取り上げられていない議題になっていると指摘。「現在は(ガザ地区を実効支配するイスラム組織の)ハマスの統治や軍事能力を解体させることに注力している」とした。
諜報省の文書は先月13日付で、その後、イスラエルのサイト「シチャ・メコミット」に漏出してもいた。