ミャンマー軍と少数民族の戦闘再燃で2.6万人が避難 西部ラカイン州
(CNN) 国連によると、ミャンマー西部ラカイン州で13日から、国軍と少数民族の武装勢力「アラカン軍(AA)」の戦闘が再燃し、新たに2万6000人あまりが避難を強いられた。
国連人道問題調整事務所(OCHA)によると、国軍とAAの衝突による避難民は累計約9万人に達している。
国軍とAAの間で昨年11月に成立していた非公式の停戦が今月13日に破られてから、これまでに11人が死亡、30人以上が負傷した。また国軍に100人あまり、AAに5人がそれぞれ拘束されたとの報告がある。
人道支援活動は大半が停止し、州内のほぼすべての道路や水路が閉鎖されているという。
ミャンマーは2021年の軍事クーデターで国軍が実権を握ってからほぼ連日、各地で国軍と抵抗勢力が衝突し、新たな内戦状態に陥っている。
ラカイン州では21年以降、国軍が「テロ」拠点とみなす標的への攻撃を繰り返していた。村全体が焼き払われたり、学校や病院が破壊されたりした例もあり、監視団体によれば子どもを含む何千人もの市民が死亡した。
新たな戦闘は、AAがバングラデシュ国境の検問所2カ所を襲撃したとされる事件をきっかけに始まった。