「市民があと何人殺されるのか」 国連人権高等弁務官、即時停戦を訴え

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パレスチナ自治区ガザ地区の南部へと避難するパレスチナの人々=18日/Mohammed Abed/AFP/Getty Images

パレスチナ自治区ガザ地区の南部へと避難するパレスチナの人々=18日/Mohammed Abed/AFP/Getty Images

(CNN) パレスチナ自治区ガザ地区の学校で起きた民間人の殺害やシファ病院からの集団退避について、国連のトゥルク人権高等弁務官は19日、国際法で定められた基本的な民間人保護のルールに反すると指摘した。

「攻撃の実行にあたっては、区別、均衡、予防措置の原則を含む国際人道法のルールを厳守しなければならない。そうしたルールを守らなければ戦争犯罪に当たる可能性がある」とトゥルク氏は述べている。

イスラエル軍は先に、戦争犯罪と非難されたことに対して、攻撃はイスラム組織ハマスを標的として国際法に従って実行しており、民間人の死傷者は最低限に抑えようとしていると主張していた。

トゥルク氏は、この2日間の出来事は恐ろしく信じがたいと述べ、シファ病院からは数百人が退避して南へ向かったが「ガザに安全な場所はない」と指摘した。

ガザの住民数十万人が避難している南部のハンユニスでイスラエル国防軍が別の場所へ避難するよう呼びかけるビラをまいたことに対しても、トゥルク氏は「警告に関係なく、イスラエルは民間人がどこにいようと保護する義務がある」と強調した。

その上で、人道的な立場から改めて即時停戦を訴え、「子どもたち、女性そして男性の顔に刻まれた苦痛、恐怖、不安の表情はあまりに耐え難い。人々が正気を取り戻すまでに、あとどれだけの暴力、流血、惨状が必要なのか。あと何人の民間人が殺されるのか。これを止めなければならない」とトゥルク氏は訴えた。

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