ハマス、過去にイスラエルが作った掩蔽壕を使用 イスラエル元首相
(CNN) イスラエルのバラク元首相は20日、CNNの取材に対し、イスラエルが何十年も前に、パレスチナ自治区ガザ地区にあるシファ病院の地下に掩蔽壕(えんぺいごう)を建造したと述べた。
バラク氏は、掩蔽壕があることは何年も前から知られていたとし、その掩蔽壕はもともとはイスラエルの建設業者によってシファ病院の地下に建造されたもので、それをハマスが司令部として使用していたと述べた。バラク氏は、「いくつかのトンネルの合流地点のようなものが、このシステムの一部となっている」と語った。
バラク氏は、「おそらく、これが唯一の司令部ではなく、他のいくつかの司令部は、病院や慎重な扱いが必要な他の場所の下にあるが、今回の紛争のさなかであっても、ハマスによって使われていたことは確かだ」と述べた。
イスラエルは1967年、エジプトとの戦争で、ガザを支配下に置き、2005年に撤退するまで軍を駐留させていた。その2年後、ハマスがガザを実効支配した。
バラク氏によれば、限られた敷地内で病院を運営するための空間を確保するため、イスラエルが掩蔽壕の建造についてパレスチナ人を支援したのは40年か50年前だという。