ベネズエラとガイアナ、高官級会合の開催で合意 国境紛争めぐり
(CNN) 南米のベネズエラとガイアナが、石油資源が豊富な「エセキボ地域」の紛争をめぐり、高官級会合を開催することで合意した。今回の合意の前には、ブラジルのルラ大統領やセントビンセント・グレナディーンのゴンサルベス首相、国連のグテーレス事務総長が両国に対して外交を通じた働きかけを行っていた。
ベネズエラ政府は先に行われた国民投票を受け、エセキボ地域を併合する計画を前進させるとの姿勢を示していた。エセキボ地域はガイアナの領土の約3分の2を占める。ベネズエラはかねて、エセキボ地域について歴史的な領有権を主張しているが、ガイアナ側はこれを否定している。
ゴンサルベス氏が両国首脳に送った書簡によれば、会合は14日にセントビンセント・グレナディーンで開催される予定。書簡は、対立の緩和と、適切な対話を直接行うことが喫緊に必要だと指摘した。
セントビンセント・グレナディーンによれば、今回の会合にはルラ氏も招待された。ブラジルはベネズエラとガイアナ、エセキボ地域と長く国境を接している。
グテーレス氏はこれより前、エセキボ地域をめぐる対立は平和的手段によってのみ解決されるべきだと警告し、両国に対して、国際司法裁判所(ICJ)と協力するよう促していた。