ガザ北部の病院で医師が撃たれ負傷 国境なき医師団
(CNN) 国際医療組織「国境なき医師団(MSF)」は、パレスチナ自治区ガザ地区北部のアウダ病院で11日、スタッフの外科医が銃撃を受けて負傷したと発表した。
病院内にいた外科医が、建物の外から撃たれたという。MSFはスタッフからの報告として、狙撃兵が病院を包囲し、中の人々を銃撃していると述べた。
MSFの責任者は、アウダ病院から悲惨な状況の報告を受けているとして、患者とスタッフの安全に重大な懸念を表明。医療従事者への攻撃はいかなる場合も厳しく非難されるべき、非人道的行為だと断じた。
アウダ病院ではイスラム組織ハマスがイスラエルを攻撃した10月7日以降、医療従事者5人が死亡している。このうち2人がMSFの医師だったとされる。
同責任者は、ガザ地区北部にあるほかの病院と同じくアウダ病院の建物も大きな被害を受け、医療物資が不足して治療が困難になっていると訴えた。