ガザへ物資搬入の海上回廊で合意近づく、イスラエルとキプロス
(CNN) イスラエル外務省は24日までに、パレスチナ自治区ガザ地区への物資搬入の経路についてイスラエルを迂回(うかい)して地中海を利用する海上回廊の創設でキプロスとの間で合意が近づいているとの声明を発表した。
ガザ地区への人道支援物資の直接的な引き渡しを認める回廊になるとした。実現すれば、イスラム組織「ハマス」がガザで実権を握った2007年以降にイスラエルが打ち出したガザの海上封鎖を初めて緩める事例となる。
イスラエルのコーヘン外相は先にキプロスを訪問し、コンボス同国外相と共にキプロスのラルナカ港を視察していた。海上回廊の起点になるとみられる同港はガザから北西へ約370キロ離れている。
コーヘン外相は、治安対策上の荷物の検査はラルナカで実施されるだろうとし、イスラエル側もこれに協力するとの考えを表明。回廊の機能開始については今後数週間内になるとの見通しも示した。
回廊の開設は「イスラエルがガザ地区から経済的な離反を進めることに寄与するだろう」とも述べた。