ロシア反政権派ナワリヌイ氏の所在判明 シベリアの刑務所に収容
(CNN) モスクワ東方の流刑地から姿を消したと報じられていたロシア反政権派指導者、アレクセイ・ナワリヌイ氏は、シベリアで収監されていることが分かった。同氏の報道担当者がX(旧ツイッター)に投稿した。
投稿によると、ナワリヌイ氏はシベリアのヤマロ・ネネツ自治管区にある刑務所にいることが分かり、弁護士が25日に面会した。本人は元気だったという。
ナワリヌイ氏の弁護士らは11日、モスクワの東約240キロの流刑地に収監されていた同氏と連絡が取れなくなったと発表していた。
先週予定されていた2回の審問にも出廷せず、側近らは「これほど長期間、姿を消したのは初めて」と懸念を示した。所在不明になる前から食事を与えられず、換気設備のない独房に監禁されるなどして、健康状態が悪化していたとも指摘した。
ロシアではその数日前、プーチン大統領が再選を目指して来年3月の選挙に出馬すると表明。政権批判の急先鋒(せんぽう)であるナワリヌイ氏の身を案じる声が強まっていた。