食料求め必死のガザ住民、援助トラックに数千人殺到
(CNN) パレスチナ自治区ガザ北部で28日、市民ら数千人が国連事務所前に殺到し、食料を確保しようと必死の様子で援助物資のトラックにしがみ付く場面をCNNが撮影した。
救援物資を配布するトラック2台は、ガザ北部にある国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)の事務所前で詰めかけた市民らに取り囲まれ、大勢の人たちがトラックによじ登っていた。
CNNの取材に応じた高齢の男性は、1カ月前から小麦粉が入手できず、仕方なく少しばかりのコメを食べていると訴えた。
「どうしても小麦粉が必要なんだ。私が最後に小麦粉を入手してから1カ月もたっている。わずかばかりのコメで暮らしているが、それでは足りず、健康問題が生じている。小麦粉と水だけでも欲しい。支援物資が全然足りない。難民学校1校分にもならない」と男性は語る。
国連食糧農業機関(FAO)は今週、急激に悪化するガザ地区の食料安全保障状況をめぐって「深い憂慮」を表明し、住民およそ220万人が急激な飢餓に直面していると指摘していた。