イスラエル軍、ガザでの戦闘「2024年中続く」 一部兵士撤収も
(CNN) イスラエル軍は1日、パレスチナ自治区ガザ地区に駐留する兵士の撤収を間もなく開始し、紛争の新たな段階に向けて準備する中で、ガザでの戦闘が2024年を通して続くとの見通しを示した。
声明によると、予備役兵で構成される第551、第14旅団は今週撤収し、兵士は以前の暮らしに戻る。
分隊長を訓練する第828旅団、士官を訓練する第261旅団、機甲部隊を訓練する第460旅団は、予定されていた訓練に戻るという。
同軍のハガリ報道官は12月31日、ガザでの戦争の方針は「長期にわたる戦闘を必要とする」と述べた。
部隊の配置調整については、「24年に戦闘を継続するための計画と準備を確かなものにし、年間を通して追加の任務と戦闘が必要になることを理解するため」と説明した。
1日の声明では、部隊の配置調整で「経済面への負担を大幅に減少させる」ことが見込まれているとしている。また、戦闘が継続し、兵役が依然として求められるため、兵士らは来年の活動に備えて力を蓄えるとの見解を示した。
米政権高官は先月初旬に、イスラエル軍がガザ南部に拡大して展開している地上作戦は数週間で終わり、1月にも標的をイスラム組織ハマスの戦闘員と指導者らに絞る、強度の低い局地的な戦略に移行すると予想していることをCNNに明らかにした。
バイデン米政権はイスラエルに対して、ガザ北部で用いた壊滅的な戦術を繰り返すことはできず、民間人の犠牲者を減らすためにさらに取り組む必要があると警告している。