避難所でコートや帽子で寒さしのぎ睡眠、能登半島地震の死者73人に
七尾市(CNN) 新年を家族と祝おうと女性が日本の南部から石川県に帰省していたとき、地震が起きた。
七尾市の避難所に身を寄せるアキヤマ・ミナエさんは、地震発生当時のことを思い出すとまだ体が震えるという。
アキヤマさんは地震が起きたとき机の下に隠れ、生き残れるようにと祈った。その後必要なものを持って、外へ飛び出した。後から撮影した実家の写真にはクローゼットや棚がひっくり返り、食品や台所用具が床に散乱する様子が写っている。
CNNの取材に応じた女性/CNN
家族は全員無事だった。だが地震から2日が経ち避難所に身を寄せた後でも、まだ地震の記憶が鮮明に残っているという。余震は頻繁にあり、避難所のコンクリート製の柱の一部では周囲にがれきが落ちている。
アキヤマさんは今でも建物が揺れているように感じ、余震が起きれば本震を思い出し体が震えると語る。
石川県によると、地震による死者は少なくとも73人に上る。行方不明者の数は不明で、当局は孤立地域を含めがれきの下にいる人の捜索作業を進めている。
林芳正官房長官は3日、夜間にも救出が進められ、救助犬への要請に対応していると述べた。林氏によると、インフラの被害が大きな障害となり、能登半島やその周辺には通行できない道路がある。一部ルートは通行が可能となり、被災地に食料や必需品を届けられるようになったという。