日航機、地震救援の海保機と衝突し炎上 海保機の5人死亡 羽田空港
(CNN) 新千歳空港発羽田空港行きの日本航空516便が2日、羽田空港に着陸する際に能登地震の救援に向かう海上保安庁の航空機と衝突し、炎上した。日本航空によると、516便の乗員乗客は全員が脱出した。海上保安庁機に搭乗していた6人のうち5人が死亡した。
516便はエアバスA350―900型機で、午後5時47分に羽田空港に着陸した。NHKによると、同便には約400人の乗員乗客がいたが、17人がけがをしたという。けがの程度は不明。
NHKによると、海上保安庁機はDHC―8型機。搭乗者のうち機長1人が重体だという。
日本航空はCNNの取材に対し、事案の詳細や火災発生の原因を調査中だと述べた。
NHKによると、消火のため100台以上の消防車が出動したという。
羽田空港で炎に包まれる日本航空機/Issei Kato/Reuters
現場の映像には旅客機が移動しながら、大きな火の玉となった様子が捉えられた。その後機体は停止し、人々は緊急用のスライドから脱出した。消防が消火活動を続けた。
事故当時、事故機の近くの機体に搭乗していた米フィラデルフィアからの訪日客は、離陸準備に入っているときに「大きなバンという音」を聞いたと証言。「窓から見ると巨大な炎の線が滑走路に沿って走っていた。炎はいっそう高く燃え上がり、消防車が滑走路を通り過ぎるのを見た」と語った。
海上保安庁の報道官はCNNに対し、同庁の航空機は羽田空港から新潟県の航空基地に、前日に能登半島で起きたマグニチュード(M)7.5の地震への救援のために向かう予定だったと話した。
NHKによれば、羽田空港からの出発便の大半が欠航となり、再開の時期は不明だという。
CNNは詳細を確認するために当局に確認中。