ガザで最長の通信障害、4日間以上 ほぼ全面的に遮断
(CNN) パレスチナ自治区ガザ地区で4日前から、通信がほぼ全面的に遮断された状態が続いている。英国のネット監視団体「ネットブロックス」が報告した。
ネットブロックスによると、ガザ住民のほとんどが12日以降、外部との接触を断たれている。障害はすでに連続96時間を超え、昨年10月にイスラエルとイスラム組織ハマスの軍事衝突が始まってから最長の記録を更新している。
ハマスが運営するガザ当局は通信障害の影響について、現地で稼働を続ける救急車が、空爆で負傷した患者のもとへ出動することも難しくなっていると訴えた。
パレスチナ自治政府の通信社WAFAは15日、ガザの通信設備のうち少なくとも80%がすでに破壊されたと報告。復旧作業の現場では、国際機関を通したこれまでの調整にもかかわらず、作業員らが攻撃の標的になっていると伝えた。
現地の通信会社「オレドー・パレスチナ」は12日、イスラエルの攻撃で主要な通信、ネット回線が被害を受け、ガザ中部と南部でのサービスが完全に停止したと発表。さらに通信大手「パルテル」も同日、「現在進行中の侵略」によってガザの通信サービスが全面的に停止したと述べた。
CNNはイスラエルに対し、通信障害についてのコメントを繰り返し求めたが、返答は得られていない。