北朝鮮、水中核兵器の試験主張 「放射性の津波」の発生可能とも

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日米韓による済州島付近での合同海上演習に参加する米空母「カールビンソン」(左)/South Korea's Defence Ministry

日米韓による済州島付近での合同海上演習に参加する米空母「カールビンソン」(左)/South Korea's Defence Ministry

ソウル(CNN) 北朝鮮は19日、朝鮮半島の南端部の沖合で今週、水中核兵器システムの試験を実施し、成功したと主張した。

北朝鮮の国営メディアによると、軍が新たに試験したのは核兵器搭載が可能な水中無人艇で「ヘイル」と称している。日米韓3カ国が最近実施した合同海上演習への対抗措置とも評した。

北朝鮮は昨年、「ヘイルシステム」の試験を複数回行ったとも主張し、国営メディアは「放射性の津波」をもたらす核弾頭を積める可能性に言及していた。ただ、専門家らは当時、この主張を裏づける証拠は示されていないとも述べていた。

国営メディアは19日、再びの試験が成功を収めたことを見せつける証拠には触れなかったが、朝鮮中央通信は日米韓に対し共同行動などが伴う「壊滅的な結末」を警告した。

米海軍第7艦隊の声明によると、日米韓の合同海上演習は韓国・済州島(チェジュド)近くで行われた。米空母「カールビンソン」、日本の海上自衛隊のヘリコプター搭載護衛艦「ひゅうが」やこれら3カ国の誘導ミサイル搭載水上艦などが参加。

韓国軍合同参謀本部は演習の狙いについて、北朝鮮の「核、ミサイルや水中での脅威に対する抑止力や対処能力を高める」と説明していた。

朝鮮半島の緊張はここに来て高まっており、朝鮮中央通信によると、北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)総書記は昨年12月下旬、軍や武器弾薬製造部門、核兵器戦力や民間防衛部門に米国の敵対的な動きに対応するため戦争の準備を加速するよう指示していた。

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