イスラエル軍、ガザ南部のトンネルの映像公開 「人質監禁に使われた」
(CNN) イスラエル国防軍(IDF)は21日、イスラム組織ハマスが人質約20人の監禁に使っていたとされるトンネルの映像を公開した。
IDFによると、トンネルはパレスチナ自治区ガザ地区南部の都市ハンユニス中心部の地下で見つかった。
深さ20メートル、長さ約830メートルほどで、内部には地雷などの爆発物や、さまざまな障害物が仕掛けられていた。
トンネル内に踏み込んだ部隊がハマスのメンバー数人と遭遇し、殺害したという。
人質の姿はなかったが、IDFは元人質の証言やDNA鑑定に基づき、異なった時期に合わせて20人前後の人質がここに監禁されていたとの見方を示した。その一部はすでに解放されたが、残る人質は今もガザ地区内に拘束されている。
イスラエル軍が公開したハマスのものとされるトンネルの画像/Israel Defense Forces
IDFが公開した映像には、複数の長いトンネル、その先にあるマットレスや毛布を備えた部屋、床に散乱した食べ物の包み、キッチンやバスルームの区画が映っている。
IDFはまた、人質になっていた5歳の女児が描いたという2枚の絵も公開した。女児と母親は昨年11月に、イスラエルとハマスの人質交換で解放された。
イスラエルによると、昨年10月7日にハマスのイスラエル襲撃で拘束された人質のうち132人が未解放で、そのうち25人はすでに死亡したとみられる。