イスラエル軍、3千超のヒズボラ標的を攻撃 レバノンとシリア
(CNN) イスラエル軍は10日までに、北隣に位置するレバノンに拠点を築くイスラム教武装組織「ヒズボラ」がレバノン南部内に抱え、同軍が攻撃を加えた標的は3400以上とし、シリアでは50以上と報告した。
パレスチナ自治区ガザ地区での昨年10月7日の戦闘開始以降のデータで、イスラエル軍のハガリ報道官が会見した今月3日時点でのものとなっている。
報道官は、これら攻撃は弾薬やミサイルの供給網の遮断を狙ったものと主張。供給網はイランからシリアへ、その後はレバノンへ伸びているとした。ヒズボラの後ろ盾はイランとなっている。
「輸送が実行されたことを把握し、破壊している」とし、「ヒズボラへ届く前に破壊している」とも強調。「ヒズボラが存在する場所の全てで我々は行動を起こし続ける」とも述べた。
同報道官はまた、10月7日以降、イスラエル軍がレバノン国境線に3師団を配備していることを明らかにした。通常は1師団のみだがヒズボラの軍事力の行使をそぐためなどの措置とした。
ハガリ氏は、北部国境線での情勢に触れ、過去4カ月間で150以上のテロリスト部隊を攻撃し、200人以上の構成員と司令官を抹殺したとも述べた。
ヒズボラは3日、イスラエルへ少なくとも8回の攻撃を仕掛けたと主張。イスラエル軍はレバノンから多数の越境攻撃があったことは認めながらも負傷者は出ておらず、攻撃の砲火などの出所への反撃を行ったとも述べた。