イスラエル軍、ラファでの避難計画は未提出
(CNN) イスラエル軍は、パレスチナ自治区ガザ地区南部ラファでの避難計画について、政府にまだ提出していないことがわかった。イスラエル軍の報道官が13日、CNNに明らかにした。
ラファへの地上作戦が控えているとみられるなか、イスラエルのネタニヤフ首相は9日、軍に対し、ラファからの住民の避難について計画を策定するよう指示していた。
イスラエル軍のラーナー報道官は13日、ラファでの目標達成のための計画を策定するよう政府から指示を受けたと明らかにした。報道官によれば、こうした計画はまだ政府に提出されていない。
報道官によれば、軍の目的は民間人を危険な状況から避難させ、民間人とイスラム組織ハマスの戦闘員を区別するための計画を策定することにある。
ガザの住民の半数以上がラファにいると考えられており、包囲されたガザの他の地域から避難してきた人々の大半が間に合わせのテント村で、すし詰めの状態となっている。
報道官は、イスラエル軍が民間人と武装組織のメンバーを区別することができると自信をみせたものの、困難が伴うことも認めた。
イスラエルに対しては、ラファでの地上侵攻が民間人に与える影響の大きさについて国際社会からの圧力が強まっている。
報道官は、そうした懸念について、ハマスに降伏して、134人の人質を犠牲にするという選択肢もあるとした上で、そうした選択肢はイスラエルの側にはないと強調した。