バイデン氏、即時戦闘休止を呼び掛け イスラエル・ハマス人質交渉の一環
(CNN) バイデン米大統領は1日、人質解放に向けた取り組みは続いていると述べ、イスラエルとパレスチナ自治区ガザ地区を実効支配するイスラム組織ハマスの間の「即時戦闘休止」を呼び掛けた。
バイデン氏はホワイトハウス執務室でイタリアのメローニ首相と会談した際、「人質返還と少なくとも6週間の即時戦闘休止に関するイスラエル・ハマス間の合意を実現しようと取り組んでいる。ガザ支援の強化も可能になる」と述べた。
バイデン氏はまた、米国はガザ住民により多くの支援を届けることができるよう、トラックやルートの追加を「強く要請」していくと表明。「言い訳はいらない」と言い添えた。
ガザ市では2月29日、食料を入手しようとしていたパレスチナ人100人以上が殺害される事態が発生した。ただ、事情に詳しい複数の当局者によると、戦闘休止と人質解放をめざす継続中の協議はまだ軌道から外れていないとみられる。
複数の米当局者は3月1日、協議が大きく頓挫した兆候はないものの、カタールやエジプト、イスラエル、米国の間で最近行われた協議の内容にハマスがどう反応するかが焦点になるとの見方を示した。ハマスは2月29日、協議に影響が出る可能性を警告していた。