外国人旅行者を集団で強姦の容疑、7人逮捕 インド東部
(CNN) インド当局は6日までに、外国人旅行者の女性を集団で強姦(ごうかん)し、女性の夫に暴行を加えた疑いで、男7人を拘束したことを明らかにした。事件を通じ、インド国内で横行する女性への暴力に改めて注目が集まっている。
警察は2日の時点で、事件に絡んで3人を逮捕したと発表。さらに4人を捜索中だとしていた。
警察幹部は5日、CNNの取材に答え、4人の容疑者が現在拘束されていることを確認した。
ジャルカンド州ドゥムカ地区の警察責任者によると、被害者の夫妻はの同州の東に位置する西ベンガル州から隣国ネパールにバイクで移動する途中だった。1日深夜にパトロール中の警官らに発見され病院へ運ばれた。女性は病院の医師に、強姦されたと語った。
警察は事件解決に向け特別捜査班を設置していた。容疑者らに弁護士がついているのかどうかは不明。
インドでは性的暴力の被害者の名前を公表しないことが法律で定められている。警察は夫婦の名前や国籍を明らかにしていない。
インスタグラム上には2日、インドで襲われて「ナイフをのど元に突きつけられた」という夫妻の投稿があった。妻が強姦され、DNA鑑定のために病院へ運ばれたと書いている。
投稿はスペイン語で、妻の自己紹介にはブラジル人と記載されている。
CNNは夫妻にコメントを求めた。
インドでは女性への暴力が横行し、当局が対策に苦慮している。国家犯罪統計局によると、2022年に記録されたレイプ事件の数は3万1516件。1日で平均86件発生した計算だ。