栄養不足による死者20人に、戦争開始以降で ガザ保健省
(CNN) パレスチナ自治区ガザ地区の保健省は、ガザで戦争が始まって以降、少なくとも20人が栄養失調と脱水症状により死亡したと明らかにした。この中にはシファ病院で6日に死亡が確認された15歳の少年も含まれている。
カマル・アドワン病院の院長によれば、飢餓と医療ケアの欠如によって死亡した最年少の子どもは生後1日だった。1歳未満で死亡した子どもも複数人いるという。
保健省の報道官は、飢饉(ききん)が深刻化しており、侵略を止めて、人道援助や医療援助を直ちにガザに送り込まなければ、数千人の民間人が犠牲になると訴えた。
国連の専門家は、イスラエルがガザにいるパレスチナの人々を「意図的に飢えさせている」と非難している。ガザの人々はCNNの取材に対し、子どもたちは餓死し、母親は赤ちゃんに母乳を与えることができないと語った。
昨年10月7日以降、イスラエル軍によってガザで死亡した人の数は少なくとも3万717人。負傷者は7万2000人を超えている。
CNNは、子どもらの死亡やその原因について、国際的な報道機関のガザへのアクセスが不十分なことから、独自に確認することができていない。ガザ内部の国際機関からは、飢餓に関する緊急の警告が増えている。